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栄光通信

栄光病院トップページ栄光通信【自粛生活で黄信号】『からだと心』自律神経のお話し

  • 2020年11月16日
  • 手と目と -介護版- Vol.25 より

【自粛生活で黄信号】『からだと心』自律神経のお話し

 皆さんこんにちは。今年の5月から地域協働部に配属になりました理学療法士の林と申します。以前は栄光病院のリハビリテーション課で課長をしておりましたが、これからは地域の方々と栄光会の架け橋のような役割を果たしていけたらと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、自粛生活を余儀なくされている方も多いのではないかと思っています。以前と比べて生活範囲が狭くなり、ついつい運動不足になりがちです。気づいた時には『なんだかからだも心もすっきりしない。。。』なんてことになっていませんでしょうか。

からだと心はお互いが密接に影響し合っており、“自律神経” という健康を保つためのシステムで コントロールされています。

自律神経は24時間体制で内臓の活動に指令を出して働いてくれています。 日中活動的に過ごすときは交感神経が優位に、体と心を休めるときには副交感神経が優位となるよう 自律神経がスイッチの切り替えを自動的にしてくれます。 まさに健康を維持するための司令塔です。

 しかし、今回のような活動制限や不規則な生活、睡眠不足、過度なストレス等により私たちの心(感情) は乱れてしまいます。心が乱れると交感神経の活動に異常が起こり、自律神経系の多くが収まっている背中(胸椎) 周辺の筋肉が硬くなります。呼吸をするための筋肉も含めた背中の筋肉が硬くなるので肋骨や背骨の関節の動きも硬くなり、更に二次的に呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなり、体に十分な酸素が行き渡らなくなった結果としてさらに体のあちこちに痛みを感じる、疲れやすくなるといった負のサイクルに陥りかねません。

 この悪循環を断ち切るヒントは適度な有酸素運動と『呼吸』にあり

世界各地の伝統的な健康法(ヨガ、ピラティス、ロルフィング、太極拳、瞑想、ラジオ体操等々) でも 必ず呼吸が大切に扱われています。 無理のない範囲でのウォーキングやジョギング、ストレッチなどに併せて 無意識に浅くなっている呼吸を一度意識して整えてみるといいかもしれませんね。

社会医療法人 栄光会 地域協働部 理学療法士 林 邦男

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