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栄光通信

栄光病院トップページ栄光通信お家でできる!簡単エクササイズ 〜有酸素運動で認知症予防〜

  • 2014年06月17日
  • 手と目と -介護版- Vol.04 より

お家でできる!簡単エクササイズ 〜有酸素運動で認知症予防〜

海馬 イメージ

「お家で出来る簡単エクササイズ」のコーナー第3弾です。

今回は有酸素運動が認知症予防に効果があるという話をさせていただきます。
有酸素運動というとダイエットというイメージがありますが、認知症で多いアルツハイマ―病について、その予防にも効果があると、海外で有効性の報告がされています。
アルツハイマー病を引き起こすと考えられているアミロイドβ(ベータ)という物質が運動により蓄積しにくくなり、またアミロイドβを分解する酵素多く作られることが分かってきているので、それが関係しているといえます。
また、脳の中には海馬という記憶に関係する部分があります。有酸素運動により海馬が大きくなるとの研究結果もあり、認知症は海馬が委縮することが原因の一つですので、記憶障害の予防と改善に効果が期待できます。

有酸素運動とは

運動には「有酸素運動」「無酸素運動」があります。有酸素運動とはどんな運動なのかというと、息切れせずに呼吸をしながら続けられる運動のことで、体を継続的に動かすものです。代表的なものはジョギング水泳があります。運動中は「ハアハア」と息が弾んでいる状態です。運動量が激しく、息が「ゼイゼイ」と上がってくるような運動は無酸素運動で、短距離を全速力で走ったり、筋力トレーニングなど呼吸を止めたり大きく息を吐いたりといった酸素の取り込みが少ない運動のことをいいます。

では家でできる有酸素運動には何があるでしょう。台や階段があれば「踏み台昇降」があります。1段を乗り、降りる動作を一定のリズムで繰り返します。台が無い場合にはその場で足踏みをするだけでもよいです。運動量は一日10分を2回、それを週3回程度行います。またラジオ体操も、呼吸を意識しながら一つ一つの動作をしっかり行うとよい有酸素運動になるといえます。もし外に出てもいいのであれば、ウォーキングがあります。一日どれくらい歩いたらいいのかというと、20分以上とか、8000歩以上とか様々いわれていますが、自分のペースで無理なく続けていくことが大切です。スマホをお持ちの方は、歩く距離によって世界や日本を歩いたりできる万歩計アプリもありますので、それらを利用してみるのも続けるコツかもしれません。

介護老人保健施設グロリア リハビリスタッフ
日野 さと子

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